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2011/11/20

写真展 おんな

新潟市内にある新津美術館で開催中の写真展「おんな―立ち止まらない女性たち」を見に行ってきた。
戦後の女性の写真を通して、いろんなことを感じたり感じなかったりしてみようというわけだ。

原爆が投下された翌日の長崎の母子の写真に始まり、宇宙飛行線の中で活動する女性宇宙飛行士の写真で終わるこの展覧会、月並みな感想を思えば、女性は柔軟でしたたかで、おおらかだ。
戦後間もない生活の様子や寒村での生活の様子を写した写真を見、現代の自分の生活を顧みれば身が引き締まる思いがするし、経済成長期に華やかになった姿の写真を見れば、なあんだ、と安心もする。
華やかな女性、淋しい女性、きれいな女性、そうでない女性、少女に老婆。
いろんな無数の女性が戦後の日本の半分を作ってきたわけで、僕の隣で写真を見ている僕の妻も、その中の一人になるわけだ、なんて思ったりもした。

写真展の後、クルマの中でおにぎりの昼食をたべ、午後は講演会。
新潟で田沼武能さんのお話が聞ける貴重な機会。
小難しい「評論」とかが出てきたらどうしよう、なんて思ってみたりもしたが、そんなことはなく、展示された作品について、笑いを交えつつ軽快に解説していく。
印象に残ったのは、彼が16歳の時に体験した東京大空襲のときの話。
低空で飛行するB29の機体の腹に炎が写り、金魚が飛んでいるように見えた、というところに、実際に見た者だけが話すことができるリアリティを強く感じた。
実際に体験しなければ、そんな比喩思いつかない。

生きて体験する、ということはそれだけで何よりも説得力を持ち、価値がある。
彼は、今回の写真展のテーマとなる「戦後」のどの時期にも生きていて、体験している。
80年間以上も。
写真の話のはずなのに、なぜかそっちのことを強く感じた。
僕のミノルタコードは、1955年に作られて以降50年以上にわたって、誰にどのように使われて、どんな写真を撮ってきたんだろうか。

そして、講演会の後、今回の写真展の写真集を買って、田沼さんにサインをもらって帰ってきた。
これで、少しでもいい写真が撮れるようになればいいなあ。

L1150096_640  

そんな今日、ちょうどシャッターの修理に出していたM6が帰ってきた。
もちろんシャッターはすっかり直り、ファインダーの埃もすっかりきれいになって帰ってきた。
また、気持ちも新たに写真が撮れるぞ。

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