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2011/05/29

独逸阿房列車 本編9

平成21年9月26日。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

朝、妻の伯母さんのクルマに乗せてもらい、サンカントネール公園へ行く。
目的は、犬の散歩である。

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M6 /Planar T*50mmF2 /DNP CENTURIA400 /ブリュッセル市街

ここには凱旋門をはじめ、軍事博物館などもある広大な公園なのだそうだが、時間も早いし、今回の目的はなにより犬を散歩させることなのだから、芝生の上を散歩するだけである。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

大きく立派な公園ではあるが、地元の人々にとっては当然普通の公園。
我々と同じように犬を散歩させる人もいれば、ジョギングをする人もいる。
すがすがしい秋の休日の朝。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

散歩の帰り道に寄ったところは、市内の八百屋。
見たこともないような野菜や果物がたくさん並んでいる。
売り子のお姉さんは、どこか東洋的な感じのする不思議な美人だった。

さて、この日はまた地下鉄に乗って、今度はジュ・ド・バル広場というところの蚤の市に行く。
蚤の市はけっこう楽しみにしていたのだ。
いつも通り道に迷いつつ、それらしき広場へ。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

良く言えば、気取らない親しみやすい品ぞろえ、悪くというか、普通に言えばガラクタが所狭しと並んでいる。
よく見れば面白いものもあるかもしれないけど、ぱっと見、こんなの押し入れから出してきたかその辺で拾ってきたんじゃないの、というようなものが多い。
けれども、みんなそれらのガラクタのなかにもそれぞれいいものを見つけているらしく、楽しそうに品定めをしている。
我々はというと、これまでの外国人観光客の多い場所から、一気に街の深いところに来たような感じがし、知らないうちに緊張していた。
人混みの中を歩いていると、すれ違う人やってくる人が、みんなスリの一団のような気がしてきた。
疲れていたのかもしれないし、ベルギーに着いて以来、それまで慣れてきたドイツとの違和感に無意識のうちにストレスを感じていたのかもしれない。
それでもなんとか楽しもうと、M6を構えた。
「ノーフォト!!」
向こうから声がかかった。
向こうで店番をしているおっさんがこっちをを見ている。
なんだかおっかなそうな顔をしているぞ。
このことが決定的に僕の気分を萎えさせ、我々は蚤の市の物色もそこそこに、ジュ・ド・バル広場を後にした。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

こうなると、萎えた気持ちはなかなか治らない。
心躍るような景色は目の前に広がっているはずなのに、ただ歩いているだけだった。
思えばベルギーに来て最初の駅員とのコミュニケーションで断固拒否され、それでベルギーの印象は固まってしまったのかも知れない。
ドイツより道に迷う気がするし、伯父さんの家族以外、ベルギーの人とも話していない気がする。
ドイツに入って以来9日め。
人生初の海外旅行だ、何かと緊張することが続き、疲れが出ていたのだろう。

日差しが強く、暑い。
休み休み通りを歩き、王宮を目指す。
王宮は広く、静かだった。
それ以外の印象は、特になかった。

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M6 /Planar T*50mmF2 /Kodak Gold100 /ブリュッセル市街

近くの公園に入り、木陰のベンチに腰を下ろす。
学生が遊んで騒いでいる。
ベンチに腰掛けアコーディオンを弾く人、本を読む人、運動する人、散歩する人。
いろんな人の休日の日常がある。
そんな中に、我々は遠くからはるばるやってきて、日常のようにここで時間を過ごしている。
日蔭の涼しい風に吹かれていると、疲れも取れてきた。
旅行はもう終盤だが、いろんなところを通り、いろんなことを経て、今ベルギーなんてところにいる。
素晴らしく楽しいことじゃないか。
まだ帰国するまで、いろんなことがあるに違いないぞ。

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