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2008/10/19

秋秋阿房自動車

週末を控え、天気予報を見ると晴マークがひとつだけ。
「絶好のお出かけ日和です」とある。
これはお出かけしないわけにはいかないが、特に行きたいところもない。
しかし来週末晴れるとは限らないし、天気予報がわざわざお出かけ日和であることを保証しているのだから、今日お出かけしなければならない。
半ば強迫観念に後押しされつつ、土曜の朝、早々に家を出た。

とりあえず、西に向かう。
この辺りは富山・長野・群馬いずれの県にも入りやすいのだが、ルートがそう多くはなく、単純な往復ではなく、周遊コースを採ろうとするとそれほど選択肢は多くはない。
そういうわけで、これまでも何度か辿ったことのある、糸魚川~長野コースをゆくことにした。

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Diana+ /KONICAMINOLTA TOPVALU400

ここは能生(のう)という小さな漁港のある街。
旧町役場にクルマを停めて、昔の北陸街道の名残と思われる街並みを歩く。
朝の光の中、人々それぞれの休日が始まっている。
橋を渡って行ける弁天岩の辺りでは、夏に海上花火大会が行われる。
特にどうということはないと言えばそれまでだが、こういうところでクルマを停めて歩くのが最近楽しい。
人でごった返している観光地や道の駅よりも魅力的だ。

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Leica D-LUX3

財布に小銭が数百円しか入っていなかったので、糸魚川でお金を下ろして、R148へ入る。
途中国道を外れて白馬温泉の方へ降りて行くと、この先通り抜け不可とのこと。
地図にはその先の葛葉峠に「道100選」とあるのだが残念だ。
ところで上の写真の車の後方の標識をよーく見ると…、

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なかなかのものである。
スリップと雪崩と落石に注意しつつ、この先の急勾配とクネクネ道を走らなければならない。
これでは通年通行止めになるのも分からなくもない。
引き返し、平岩駅という小駅に立ち寄ってみる。
ローカル線の無人駅というのも気軽に立ち入ることができて休憩にはちょうどよい。
ちょうど、旧国鉄色に塗られた気動車が一両、入線してくるところだった。
そこは、Zeissでパチリ。
ということで、その写真はまだ現像から上がってこないので見られない。

昼食をとろうと、道の駅小谷に寄ってみるが、混んでいる。
おこわ好きとして名高い僕としては、山菜おこわでもパック詰めで売っていないかなと期待したが、ない。
食べたいものも特になく、さっさと出る。

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また、国道を逸れる。
すると、青鬼(あおに)という集落に行き着いた。
またしてもこの先行き止まりとのことだったので、適当な空き地にクルマを停め、散策してみる。

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気温は20℃以上あり、外を歩くときには半袖で十分だ。それでも歩けば汗ばむ陽気。
日差しも強く、天気がいいのはいいが、日差しで疲れてしまう天気だ。
後で、というか今これを書いているときに調べて知ったのだが、この青鬼という集落は、それなりに名の通ったところで、長野県農地整備課によれば、重要伝統的建造物群なんだそうだ。
そんなことならもっとしっかり見てくるのだったが、昨日は集落の外で秋の風景を見てきただけだった。

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もともと国道から逸れて、わき道から小集落に入ってゆくというのは、白看や旧橋などを探していた頃に身についた習性であった。
しかし、当時ほどそれらを野心的に探さなくなった今でも、その先でたまたま見つける風景には飽きることがない。
国道のバイパスから隠れるようにある集落の姿は、バイパスを突っ切って走っていたのでは決して見られない。
知らずにバイパスを通り過ぎてきたこのような集落は、これまでにも無数にあるだろうが、それぞれひとつひとつが似ているようで違う風情を持っているはずだ。

白馬からr31、r33を経由し混雑する長野市街へ。
この辺りからはすっかり新鮮味が無くなってしまうので、疲れてきたこともあり、R18でびゃっと新潟県境を目指す。
しかしその途中、北国街道を示す看板があったので、そちらへまたしても逸れてみた。

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野焼きの匂いがなんとも懐かしい。
今ではあまり褒められたことではない野焼きだが、どういうわけかこれほど秋の夕方を思い起こさせるものもない。

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実際に自分が小さい頃にこの匂いを秋の夕方に嗅いだ経験からそういうイメージが引き起こされるのか、それとも現実の経験とは別なところで学んだ情緒的なイメージなのか、今では判別がつかなくなっているが、とにかく懐かしい匂いだ。

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去年も今頃、似たような記事を書いているが、やはり秋は好きな季節だ。
ざっと250kmの行程なりけり。

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