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2007/01/23

カメラ散歩 Vol.5

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L: Av  F8  1/400  ISO100    R: Av  F8  1/500  -0.3EV ISO100

もはや「散歩」ではなくなっているが、先日蔵王坊平へドライブに行ってきた。
この時期、蔵王はスキーの名所ということになっているが、あくまでもドライブだ。スキーではない。
最近はぐずついた天気が続いていたが、この日はとても天気がよく快晴だった。

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L: Av  F7.1  1/640  -0.7EV  ISO100    R: Av  F8  1/50  +0.7EV ISO100

天気が良いとはいえ、やはり山はキーンと寒い。積もっている雪はサラサラ。
そこらじゅうの木々がクリスマスケーキの飾りのようになっており、池は凍っていた。
凍った池だけをレンズで切り取れば、なにやら抽象画のようにも見えてくる。

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Av F8 1/320 +0.7EV ISO100

自宅から蔵王が見える場所に住んでいながら、冬にスキー以外で蔵王に来たことはなかったと思う。こうして、冬山を散歩するというのも実はなかなかできそうで出来ない。
目的もなく冬山にぶらっと来るということがないのだ。
そんな冬山をカメラ片手にぶらぶらするのはとても新鮮な感じがした。

L1020302_800
Av F8 1/250 +0.7EV ISO100     Leica D-LUX3

子供の頃、冬に自宅二階の子供部屋の望遠鏡で蔵王を覗くと、チョコマカと滑っているスキーヤーやゆっくり上下しているロープウェイを見ることができ、いつまでも飽きることがなかった。人気の多いスキー場から一転、人が足を踏み入れないような森の方へ目線を移動させれば、そこには何か恐ろしいものが見えるような気がしてドキドキしたものだ。目の前にありながら、決して手の届かない場所、それが妙に恐ろしかった。

あるとき、小学校の国語の教科書で遠藤周作の『白い風船』という文章を読んだ。
話の内容はもう詳しくは覚えていないが、冬の蔵王をドキドキしながら覗きこむ自分がその『白い風船』の世界とダブり、その話は実際のストーリー以上にミステリアスな印象を僕に与えたように憶えている。
もう一度『白い風船』を読んでみたいが、どうやら教科書以外の形では刊行されていないらしい。今になってまた読んでしまうと、あまりの印象の違いにがっかりしてしまうかもしれないから、読めない方がいいのかもしれない。

また、時期は前後するのかもしれないが、だいぶ前に北海道かどこかの山で遭難した人が、木の枝を拾い集め、地面にSOSのメッセージを記したという事件があった。
ヘリからの映像に映し出されたいびつなSOSの文字が今でも強烈に印象に残っている。

僕は今でも冬の蔵王を見るとこんなことを思い出すのだ。

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02.Leica」カテゴリの記事

コメント

学校の教科書に載ってる文章って、やけに憶えてたりしますよね。
「白い風船」っていうのは知らないんですが、俺の場合は芥川の「羅生門」でして。それがきっかけで芥川のほかの作品も読み始めたくらいで。
子供の頃にハマってた本は、読まないほうがいいかもしれないですね。俺はそういう経験があるんですが、妙にあっけなくて寂しかったことがあります。個人的な意見ですが、オススメはしません。思い出の中だけにしておいたほうがよさそうです。

蔵王、行ったことないんですよね。一度滑りに行きたいなあ。

投稿: お腹 | 2007/01/24 00:26

やっぱ誰にもそういう記憶はありますよね。
教科書の芥川といえば僕の場合『トロッコ』ですね。「もう一度おすじゃあ」の台詞を今でも憶えています(笑)。
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズもまた全部読んでみたいと思っているのですが、やめた方がいいでしょうかねえ…。

投稿: brix | 2007/01/24 20:28

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