秋そばにいたよ

久々にチャリを磨いたので、近所を走った。
いつの間にかすっかり季節は秋に変わっていた。気付けばもう10月も近い。
楢下というかつての宿場で目当ての石橋を眺め、他にもいくつか橋などの写真を撮りながら、主に田んぼの中の農道を選んで走る。

この連休は稲刈りの真っ最中のようで、そこらじゅうで家族総出で頑張っている。
稲穂が陽に当たると、まさに黄金色だ！
まるでジョージ・ウィンストンのＣＤのジャケットのような風景である。

日中はまだ汗ばむ陽気だけど、夕方陽が陰る頃にはもう肌寒い。
10月も半ばにもなれば暖房も使いかねないここ上山（かみのやま）の秋は日々確実に進む。

ところで、今日まで上山では恒例の「全国かかし祭り」が行なわれていた。
今年からは会場をそれまでの上山城から、市役所裏の市民公園に移しての開催。
結構他所からもお客さんが来るようで、ここ数日、街中も少々ざわついていた。少々ね。

今年は数年ぶりに地元民として上山の秋を迎えたが、来年からはまた、帰省しない限り、故郷上山の秋を迎えることはできなくなる。もう上山に再度住民票を移すこともないだろう。
意識しなければ、特にどうということでもないのだが、子どもの頃見慣れた風景を眺めながら、そういうことを考えた。