Can I make it visible?
デジタルカメラを使い始めてから早6年。
そのあまりの便利さに、この先フィルムカメラを使うなんて全く考えられないと固く確信していました。
もはや35mmフィルムが存在しなくなっても、僕には直接には何の影響もないだろうとすら思っていました。
ところで、僕はいつかは「ホンモノの」ライカを使ってみたいと思っていますので、いろんなそれ系の本は読んでいたのですが、どうもレンジファインダーカメラというものがどのようなカメラなのか、なかなかピンと来ません。
R・Fカメラを試しに手にしてみたいとは思えども、ライカM8なんて全く雲の上の話だし、他のものは皆フィルムカメラです(エプソンのデジタルは見た目的に…)。
タダでさえ敷居の高くなったフィルムカメラで、ましてやよくわからないマニュアルのR・Fなんてあまりに無謀に思え、まあ、手を出すきっかけなど全く訪れることはありませんでした。
ところが先日、たまたまある雑誌に、現行フィルムカメラカタログという記事があり、僕はそれを寝転がりながら、もう趣味性の高いやつが数えるほどしか残ってないんだねえ…、淋しくなったもんだ…、なんて眺めていたのでした。
すると、このR・Fカメラに目が留まりました。
おっ、日本製のツァイスだ…。
こんなのあるんだ…。
ライカよりはお手ごろだ…。
…いやいやでもでも、これを買うなんてやっぱり現実的ではありません。
素直にデジタル一眼レフカメラ本体とズームレンズ数本買った方がどれだけいろいろできるか…。
しかし、僕はどうしてもデジタル一眼レフカメラには抵抗があります。
なんかこう、何でも出来すぎるというか、なんというか…。
何でも出来ればいいというものでもないような気もします。
あまりにデジイチが普及し、書店のカメラ本コーナーには、「初心者でも簡単デジタル一眼レフ!」みたいな本が溢れかえっていることへの反抗心も、もしかしたらあるのかも知れません。
とは思いつつも、やはりデジタル一眼レフカメラは常に気になる存在でした。
また、いつもデジタル写真をプリントしようと思いつつ、結局はHDに溜め込んでしまっていることも気になっていました。
これは自分の怠惰のせいで、デジカメが悪い訳では決してないのですが、いつの間にか写真はPCやTVのモニターで見るものになっていました。
旅行の後やデートの後、早く写真が見たくて真っ先に写真屋へ足を運び、仕上がり時刻を首を長くして待つ。
仕上がり時刻ちょうどに行くのはなんだか気恥ずかしいので、我慢してちょっとだけ遅れて取りに行き、出来上がった写真をワクワクしながら、サービスで貰える紙製の簡易なポケットアルバムに写真を挟んでゆく、そんな高揚感はすっかり過去のものとなっていました。
またまた、雑貨屋的な本屋などで見かけるHOLGAなどのトイカメラも気にはなりつつも、やっぱりフィルムってのに抵抗があり、手は出さずじまいでした。
小学校から大学後半くらいまでは当たり前に使っていたフィルムカメラが、こんなにも抵抗のあるものになってしまっていることに改めて気づかされ、なんとなく寂しい気持ちにもなりました。
またまたまた、D-LUX3のデザインは見込みどおり全く飽きることはなく、所有し、写すことは相変わらず楽しいものなのですが、やはり、交換レンズというものがどうしても気になります。
ズームレンズはあまり欲しいと思いませんが、MFの単焦点レンズが気になります。
友人のレンズを触らせてもらったときの、あのフォーカスリングの感触が忘れられなかったというのもあります。
D-LUX3の、ジョイスティックでチマチマとあわせるMFなんかの比ではない気持ちよさがありました。
さらに、先日の写真展というきっかけもありました。
なんか、これまで時間差でぽつぽつと繰り返し現れては消えていたたくさんの「また」が、たまたま目に留まった雑誌の記事によって、一気に集約された気がしました。
―結局、フィルムのレンジファインダーカメラを買うしかないじゃないか。
露出とか写真の基礎をもう一度ちゃんとやっていきたいという気持ちはありますが、それでも楽しく気軽に撮れないことには何も始まりません。
なので僕には露出計は必須です。
予算的にはM6の中古という手もありましたが、今回はライカよりも新品の安心感を選びました。
最後に、職場のカメラ好きの先輩によるデジイチへの誘惑を振り切り、オリンパスを買うシミュレーションをして満足し、このZeiss Ikonを注文したのでした。
ケースやフィルター、アマゾンから買った中古のリバーサルフィルムやフィルムカメラの本(本体66円とか!)など、ばらばらにいろんな店に注文したのが、タイミングよく今日一斉に届き、もう盆と正月とがいっぺんに来たような事態です。
本体だけだと、ライカに比べかなり無機的な印象の強いボディですが、ケースを組み合わせると、なかなか味のある姿になります。
フードをつけると、だいぶ重厚な印象のカメラになります。
近年のライカに比べ、かなり軽いボディだそうですが、今までのがD-LUX3ということもあり、随分と大きく、重い印象です。
シャッター音は、ジャキっと歯切れのいい音がします。
レンズはPlanar T* 50mmF2を選びました。
しばらくは、標準の50mmだけの覚悟で、特にひとの写真を出来るだけ多く撮っていこうと思います。
なぜか、今日はですます調でのお届けでした。
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