カテゴリー「10.おでかけ」の記事

2009/10/16

独逸阿房列車 本編1

平成21年9月18日。
ドイツ上陸の地、フランクフルトにはとりあえず1泊しただけで我々は移動を開始する。
今回の旅での移動手段はほとんど鉄道である。
切符は、ユーレイルセレクトパス。
選択した3もしくは5カ国内であればほとんどの列車を自由に乗り降りできるという便利な切符だ。
駅でいちいち切符を買う手間がないし、ちゃんとした切符を買えるか、といった不安もない。
何より、日程も大まかに決めておいて、あとはその時の気分で随時予定を変えられるというのがよい。

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フランクフルト中央駅9:54発のICE529便で、今日の目的地のひとつ、ヴュルツブルグを目指す。所要時間はおよそ1時間。
席は指定席であればその区間が席ごとに電光掲示されており、それがなければ自由席というシステム。
難なく空いている席を見つけ、着席。
前の席の人が、きょろきょろしている我々を見て会釈してくれたので、念のために座ろうとしている席が自由席かどうか確認する。
革張りの広いシートだ。
女の車掌さんが検札に来て、飲み物のオーダーがあるかどうか聞いてくる。
頼めば席まで持ってきてくれるらしい。
まだそわそわとしつつ、窓の外に流れるいかにもヨーロッパといった景色を眺めているうちにあっという間にヴュルツブルグに到着してしまう。
DB(ドイツ鉄道)の誇るICEを堪能するには、1時間ではちょっと短いようだ。

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市街地を歩いていると、ものすごく背の高い人を発見。
道行く人々に何やら配りながら、O2という携帯ショップの宣伝をしているらしい。
彼の半分くらいの背丈の妻(予)は、子どもと思われたのか、お菓子数点と風船で作った犬を貰っていた。
僕がその様子をカシャカシャ撮っていると、のっぽさんは自分の携帯を取り出して、一緒に撮ろうと言ってくれた。
言ってくれたとは言っても、のっぽさんはドイツ語しか喋らないらしく、何を言っているのかほとんど分からなかったが、通りがかったお姉さんが英語で通訳してくれた。

その後レジデンツという司教の居城へ行き、中のミュージアムもゆっくり見る。
またしてもドイツ語ばかりで、はじめは内容がわからなかったが、どうやらいかにして大戦で破壊しつくされたヴュルツブルグの街並みが戦後、元の姿に復興してきたか、ということを特集しているらしい。
おじさんもおばさんも、若者も子供も、皆興味深そうに解説者の話に聞き入っている。

夕方近くまで滞在し、今日の宿泊地ニュルンベルグへ。
このとき乗ったICEは混んでいて、1等車の通路にも人が立っている。

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ニュルンベルグのホテルは駅のすぐ傍にあり、部屋の窓からは駅の構内を見渡すことができる。
少々やかましいが、もともと鉄道が大好きな僕にとっては思いがけない好立地である。
初上陸の緊張も少しずつ解け、徐々に異国の地にも慣れてきた僕は、ここニュルンベルグに2泊し、いよいよ独逸阿房列車の旅を本格化させてゆく。

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Leica M6 /ColorSkopar28mmF3.5 /Kodak Gold100 /ヴュルツブルグのレジデンス

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2009/10/07

独逸阿房列車 空路編

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日本を発つ前日は成田に泊まり、翌朝ホテルからのバスで空港へ向かう。
僕は緊張し、心なしか腹が痛い。
しかし、ワクワクしながらバスで移動というのも小学生の頃を思い出させ、懐かしく楽しい。
2009年9月17日、11:25フランクフルト行きの飛行機でいよいよ出国する。

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飛行機は予想を超える速さで日本列島を横断してゆく。
川沿いに道路や集落が見え、人々の生活は川と共にあったのがよくわかる。
他の乗客の皆様はシレーッとした雰囲気で乗っているが、そんなのはお構いなしに僕は眼下の風景に心躍らせる。
しかし、空からの風景は案外解りにくいもので、眼下の国道らしい道も、大きな湖も、どこだか分らない。
つい新幹線のイメージで、上越新幹線・関越道のルートで飛んでいるように思いこんでしまうが、そういうわけでもないだろう。
やがて川は海に注ぐ。
するとふとどこかで見たような地形になった。

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見覚えのある港の形…、二本の大河…、
これは新潟市上空ではないか!
写真上が阿賀野川、写真下がわが日本の誇る信濃川の河口である。
河口好きの僕には堪らない。
日本出国の折に、馴染深き新潟の地の上空を飛んでくれるとは、なかなか粋な飛行機ではないか。

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日本を出て、大陸の上空に来ると、さすがに見慣れない地形が現れる。
大きさを比較できる人工物が全く見えないので、そのスケール感が全くないが、相当な高山や大河に違いない。
眼下に見えるあの場所には、人間はいるのか、動物はいるのか、彼らはどんな生活をしているのか、あれこれと想像が膨らむ。
そしてさらに…、

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この気持ち悪いほどの蛇行っぷりといったらどうだろう。
河口や三角州など、堆積系地形好きな僕としては、この眺めに目が釘付けとなった。
辺りには三日月湖やそこから展開していった地形も無数に確認できる。
広大なユーラシア大陸の中にあっては、この川も無名の一河川に過ぎないのかもしれないが、この川はどれだけの年月を経てこれだけの地形を形作っていったのだろう。
相変わらずスケール感は全くないが、物理的な大きさについてはもちろん、年代的な感覚も既に消失し、この眼下の風景が、さっきまでいた日本の風景と時間的に繋がっていることが信じられないような気持ちになった。
ずっと前に、目の前にありながら、決して手の届かない場所、というものが恐ろしいということにちょっと触れたことがあったが、この時もまさにそう思った。

眼下の風景にはいまだ飽きることがないが、窓のシェードを下させられる。
眠る時間らしい。
窓の外はいつまでも明るく、夜は来ない。

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21:30頃、バルト海の上空に到り、最後の機内食をとる。
22:00過ぎ、ヨーロッパ大陸が見えてきたころ、時計を現地時間に合わせた。
整然とした街並みが、ヨーロッパっぽいと言えばそう見えなくもないが、なにぶん初めてなもので、思ったより感想が出てこない。

そして無事、フランクフルト国際空港に到着。
さほど疲れはないが、初めての海外に緊張しつつ席を立つ。
さあ、いよいよ初めて海外の地をこの足で踏むのだぞ、と密かにニール・アームストロングのような心境でその時を待つ。
だが、果たしてどの瞬間が「その時」なのかわからぬまま、なんとなく空港内に入ってしまい、月面着陸のような劇的な瞬間が訪れることはなかった。

空港駅からは近郊電車でフランクフルト中央駅へ。
切符を買うにも、ホームを見つけるにも、少しずつ万遍なく迷いつつ、電車に乗り込む。
…一瞬でも気を抜いたら、やられる。
斬るか斬られるかだ、と密かに幕末の志士のような心境で車内を過ごす。
だが、斬ることも斬られることもないまま、中央駅到着。
櫛型の線路とホームの配置がかっこいいターミナル駅だ。

駅を出て、すぐに宿泊先のホテルを見つけチェックイン。
とにかくなんとか、我々はドイツに着いたようだ。

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2009/10/04

独逸阿房列車 序

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トマス・クック社の『ヨーロピアンレイルタイムテーブル』は、日本でも容易に手に入れられるヨーロッパの鉄道時刻表として知られている。
僕が初めてこれを手に入れたのは小学生の時だった。
当時、僕は非常な鉄道好き少年であり、架空の鉄道会社を空想し、その時刻表を大学ノートに日々書いていた。
鉄道会社の敷設は、はじめ国内に限られていたが、国内も手狭に感じ、舞台を海外に移そうと思い、その参考にクック時刻表を手に入れたのだ。
しかし、海外では地名や地形に現実味がないこと、横文字の並んだクック時刻表に馴染めなかったことから、わが鉄道会社は国内へ戻り、その後僕が鉄道への興味を失ってゆく中、事業を停止した。
今回、僕は実用としてのクック時刻表を手に入れた。
最初のクック時刻表も、僕にとっては十分「実用」として手に入れたのだが、一般に時刻表とは、何らかの旅行を控え、乗車する列車を検索したり、その列車の情報を調べたりするのが本来の使用方法であり、それが実用とされるだろう。

さて、今回の行き先はドイツである。
なぜドイツなのかといえば、当初は兄がドイツにいたためであったが、その兄が予定より早く帰ってきてしまったため、必ずしもドイツである必要はなくなったのだが、あえて行き先を変える必要もなかったのでそのままドイツと決まった。
日程は、休日1日増量キャンペーンの9月の連休に、夏期休暇や有給休暇をくっつけて、2週間程度。

そしてドイツ国内での移動は鉄道とした。
ドイツ国内も案外広いので、都市間でも飛行機を使うのがよいとの意見もあったのだが、飛行機も初めこそ外が見えたりすると楽しいが、あとはちょこんと座っているだけである。
国内線とはいえ、搭乗手続きなどはなにかと面倒そうだし、とにかく一連の飛行機の過程が面白くなく、愉快でない。
予算的なこともなくはないが、目的地に楽に早く着くだけが旅行ではないはずだ。
鉄道チケットは1等乗り降り自由のユーレイルパスを使う。
内田百閒は国内のあらゆる1等車でふんぞり返っていたが、僕はドイツの1等車でふんぞり返ってやろうと思う。

ところで、僕は月末に結婚するのだが、今回の旅行には新婚旅行の前倒し的な意味も含まれている。よって同行者は妻(予)1名。
彼女はヨーロッパへもアメリカへも行ったことがあり、海外旅行の経験は僕よりずっと豊富だ。というより、僕にはない。
しかも勤勉であり、日々ラジオでのドイツ語の習得に励んでいる。
そんな旅行であるので、阿房度はかなり低い。
そもそもこの旅行を阿房と称しては妻(予)に叱られそうだが、そこはドイツ語の大家百閒先生に免じて見逃してもらうこととして、独逸阿房列車は2009年9月中旬、始まった。

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2009/09/16

それでは。

ライカM9が発表され、昨日から開催されたフランクフルトモーターショーでは、
MINIクーペコンセプトが発表されたというし、ちょいとドイツへ行ってきます。

…なんて書くといかにも余裕そうですが、飛行機に乗るのは2回目、初めての海外ということで、超緊張しています。
1本300円近くもするリゲインとアリナミンVを飲みました。

ゲルマン民族何するものぞ、日本男児ここにあり、という気概を忘れずに頑張ってまいります。

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2009/08/22

ア・ニンチ

今月初め、外国で仕事をしていた兄が帰ってきたというので、兄の家に行ってきた。
兄の家に行くのは2年ぶりである。

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前回も似たような写真を撮ったけど、ガレージでそれぞれのクルマを撮る。

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Leica M6 /Planar T*50mmF2 /DNP CENTURIA400 /アニンチ

その日、夜は寒いくらいで体調もあまりよくなく残念だったけど、いろいろとおいしいものをごちそうになり、おもちゃをもらったりして、1泊して帰った。

帰り道は昨秋開通した、福島県の西郷村と下郷村を結ぶR289甲子道路を走り初め。
この道は、5年前に未開通であることを知らずに通ろうとして、行く手を阻まれた思い出深い道だ。
とても開通しそうにもないと思われた、深い山中のこの道路、その後も事業は着々と進み、今では立派な道が開通していた。
これまで、新潟から福島県中通り、浜通り地方へ行くおもな幹線道路は、猪苗代経由のR49しかなかったが、これでひとつ新たなルートが増えたことになる。
なんだかんだ言われることの多い道路行政だけれど、道ができるってことは単純にすごいことだと思う。

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2009/05/09

あぶくま洞とフィアット500とアウトレット。

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連休は山形への帰省がてら、福島県を回ってあぶくま洞へ行ってみた。
しかし、僕は風邪気味で、せっかくの晴天に恵まれた連休だというのにいつもの調子が出ない…。

その日は新潟市を朝出発し、R49をひた走り、郡山へ。
行楽客の多くが高速道路を使ったせいもあるのか、いつものこの時期よりは道が空いていたようにも思える。我がクルマには未だにETCもカーナビゲーションも付いてはいないのだ。
途中、強清水の白看の現存なども確認しつつ行ったのだが、風邪のせいで白看を前にしてもいまひとつ気分が高揚しない。
あぶくま洞は意外と遠く、郡山市街での渋滞もあり、着いたのは夕方だった。

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あぶくま洞、ライトアップされているので神秘的といえば神秘的ではあるのだが、よくよく見ると少々気味が悪い。

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なんというか、生物の臓器のようにも見え、生々しい。
見学コースを進むと、途中で探検コースというオプションコースに分かれていて、200円の追加料金を支払ってそちらへ進む。
すると、コースは突然険しくなり、身をかがめたり、梯子をよじ登ったりと、なかなかハードなコースになった。
体形がメタボリックな人はかなり難儀するだろう。

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時間が遅かったため他のお客さんも少なく、ゆっくり地底探検を楽しみ、およそ1時間弱で再び地上へ戻った。

その日は郡山市内に泊まって、翌日は仙台へ。
途中、例によって白看を何枚か撮りつつ向かうのだが、やはり風邪のせいで白看撮影にも身が入らない。
仙台では三井アウトレットパーク仙台港というところに行ってみた。

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Leica D-lux3

そこの駐車場で、話題の新型フィアット500が停まっているのを見つけたので、すかさず隣に駐車。
ちょうど先月号の『LE VOLANT』誌で、「ミニvsフィアット500」なんて記事が組まれていたので気になって買ってみたところだ。
僕が住む田舎の方ではまだ見かけたことのない新型500も、新潟市内などではたまに見かけるようになってきつつある。
しかしこれまで見かけたのはほとんどが白で、黄色は珍しいような気がする。
詳しいカラー設定とかグレードのことは知らないけれど、この500は黄色いし、ブレーキのとこは赤くなっているし、ホイールも大きいし、なにやらただならぬ雰囲気を持っている。
黄色の500といえばルパン三世でおなじみなので、日本では人気が出そうだ。
内装もチラッと覗かせてもらったけど、かなりポップでおしゃれ。
うーん、もちろん僕はミニが好きだけど、これはこれでいちど乗ってみたい…。

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Panon WIDELUX F7 /FUJICOLOR100

アウトレットのお店の方は、あんなにたくさんのお店があり、あんなにたくさんの服が売られていたのにもかかわらず、欲しいものがこれといってなかったので、何も買わずに終了。
まあ僕は服のブランドには興味がなく、「え~このブランドがこんなに安いの~!」なんて発見がないのだから仕方がない。
ネクタイの1本くらいは買うつもりだったんだけど、欲しいのがなかった。

その後山形へ帰省し、普段は食べることのできないおいしいものをたくさん食べ、観光客のように地元を散策し、無事30歳となり、満足して今年のゴールデンウィークは終わった。

連休中の総走行距離はおよそ1,000kmほど。

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2009/03/15

漁港にて

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先週の日曜日、前日の陰気な天気とはうって変わって、なかなかのお出かけ日和に恵まれた。
そこで、国道8号を西へ向けて、親不知辺りまで行ってみることにした。
その途中、小さな漁村に立ち寄った。
僕は海のない盆地で育ったためか、漁港があれば気にかかる。
中学の頃、海水浴の帰りに立ち寄った曇天下の漁港があまりにも陰鬱で、全く気が滅入るような景色だったので喜んで絵に描いた。
以来、国道の高架下にあるような漁港には出来るだけ立ち寄ってみることにしている。

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Leica M6 /Planar T*50mmF2 /DNP CENTURIA100 /糸魚川市内

ところで、小さな漁村は僕のような余所者がカメラをぶら下げて歩くにはちょっと居心地が悪い。
集落の密度が異様に濃いというか、人の家の庭を無断で歩き回るような居心地の悪さがついて回る。
家の前にはたくさん洗濯物が干してあるし、海の男はおっかなそうだし、漁協の周りで忙しそうに網をほどいているおばちゃんには取り付く島がない。
まあそう思っているのはこっちだけなのかも知れないが、努めて胸を張り、堂々と闊歩することとする。

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その後、カメラをM6からDianaに持ち替えて、親不知駅などいくつかの無人駅で写真を撮りながら、道の駅「越後市振の関」まで行って引き返すこととする。
近くの市振海岸の駐車場でクルマを停め、車内で昼食。
毎度おなじみのこの風景、今回は道の駅で買ったおにぎり、中身は昆布と梅である。

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2008/12/01

おぶせ

今日から12月。
このところ、週末に限って天気が崩れ、たいそう腹立たしい。
しかしながら、この前の土曜は天気がよかったので、長野県の小布施まで出かけた。
いつものR18経由などでは面白くないので、r97「県道飯山斑尾新井線」という誰も知らないような道を通ってみた。
誰も知らないような、というのはその県道の正式名称のことで、斑尾高原スキー場とかタングラム斑尾などのスキー場は、近県の人であれば一度は耳にしたことのある名前だと思う。

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途中、地図にも載っていないような隧道をくぐる。
豊葦隧道というらしく、昭和7年の竣工ととても古い。

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隧道をくぐり、しばらく行くと、小さな集落に入る。

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紅葉はもう終わりだけど、それでも綺麗で、降りて写真を撮る。
例によってZeiss Ikonで撮ったので、ここにはまだ載せられない。
その後、標高が高くなるにつれて道端に残雪が多くなり、この先引き返すことにならないか不安だったが、そのようなこともなく、無事長野県に抜ける。
我がクルマはまだスタッドレスタイヤには履き替えていないのだ。

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ここは道の駅オアシスおぶせ。
ここは以前にも探したことがあるのだが、そのときは迷ってたどり着けなかった。
今回は、迷ったがたどり着いた。
見つけてしまえば、とくに迷うこともないような道なのだが、カーナビなんてものがなく、地図が頼りの我がクルマでは、このようなことは珍しくない。

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テントの市場では、林檎や柿などの果物を売っていた。
こんなにたくさんの林檎、どうするのだろうと思ってしまうほど、林檎はたくさん売られていた。

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お馴染みの薄紅色のものや、小粒で赤黒い、魔女が持っていそうなもの、そして黄色い梨のようなものまで、一口に林檎といっても種類はたくさんあるようだ。

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そしてお昼の信州きのこ丼。
ボリュームたっぷりで600円。
菜っ葉の漬物もおいしく、一気に平らげた。

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Leica D-LUX3

のどかな小春日和の午後だが、15時を回れば早くも日が蔭る。
日が陰ればすぐに寒くなり、冷たい風も強くなる。
その後、薄暗くなりゆく小布施の町並みを散策したが、時間が遅く、ゆっくりは歩けなかった。
小ぢんまりとしているが、どこか京都や金沢などの古い街を思い起こさせるような雰囲気はとても感じが良く、ここは是非ゆっくり再訪したい。

4つある季節のうち、3つが終わった。
今日からはいよいよ冬なのである。

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2008/10/19

秋秋阿房自動車

週末を控え、天気予報を見ると晴マークがひとつだけ。
「絶好のお出かけ日和です」とある。
これはお出かけしないわけにはいかないが、特に行きたいところもない。
しかし来週末晴れるとは限らないし、天気予報がわざわざお出かけ日和であることを保証しているのだから、今日お出かけしなければならない。
半ば強迫観念に後押しされつつ、土曜の朝、早々に家を出た。

とりあえず、西に向かう。
この辺りは富山・長野・群馬いずれの県にも入りやすいのだが、ルートがそう多くはなく、単純な往復ではなく、周遊コースを採ろうとするとそれほど選択肢は多くはない。
そういうわけで、これまでも何度か辿ったことのある、糸魚川~長野コースをゆくことにした。

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Diana+ /KONICAMINOLTA TOPVALU400

ここは能生(のう)という小さな漁港のある街。
旧町役場にクルマを停めて、昔の北陸街道の名残と思われる街並みを歩く。
朝の光の中、人々それぞれの休日が始まっている。
橋を渡って行ける弁天岩の辺りでは、夏に海上花火大会が行われる。
特にどうということはないと言えばそれまでだが、こういうところでクルマを停めて歩くのが最近楽しい。
人でごった返している観光地や道の駅よりも魅力的だ。

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Leica D-LUX3

財布に小銭が数百円しか入っていなかったので、糸魚川でお金を下ろして、R148へ入る。
途中国道を外れて白馬温泉の方へ降りて行くと、この先通り抜け不可とのこと。
地図にはその先の葛葉峠に「道100選」とあるのだが残念だ。
ところで上の写真の車の後方の標識をよーく見ると…、

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なかなかのものである。
スリップと雪崩と落石に注意しつつ、この先の急勾配とクネクネ道を走らなければならない。
これでは通年通行止めになるのも分からなくもない。
引き返し、平岩駅という小駅に立ち寄ってみる。
ローカル線の無人駅というのも気軽に立ち入ることができて休憩にはちょうどよい。
ちょうど、旧国鉄色に塗られた気動車が一両、入線してくるところだった。
そこは、Zeissでパチリ。
ということで、その写真はまだ現像から上がってこないので見られない。

昼食をとろうと、道の駅小谷に寄ってみるが、混んでいる。
おこわ好きとして名高い僕としては、山菜おこわでもパック詰めで売っていないかなと期待したが、ない。
食べたいものも特になく、さっさと出る。

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また、国道を逸れる。
すると、青鬼(あおに)という集落に行き着いた。
またしてもこの先行き止まりとのことだったので、適当な空き地にクルマを停め、散策してみる。

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気温は20℃以上あり、外を歩くときには半袖で十分だ。それでも歩けば汗ばむ陽気。
日差しも強く、天気がいいのはいいが、日差しで疲れてしまう天気だ。
後で、というか今これを書いているときに調べて知ったのだが、この青鬼という集落は、それなりに名の通ったところで、長野県農地整備課によれば、重要伝統的建造物群なんだそうだ。
そんなことならもっとしっかり見てくるのだったが、昨日は集落の外で秋の風景を見てきただけだった。

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もともと国道から逸れて、わき道から小集落に入ってゆくというのは、白看や旧橋などを探していた頃に身についた習性であった。
しかし、当時ほどそれらを野心的に探さなくなった今でも、その先でたまたま見つける風景には飽きることがない。
国道のバイパスから隠れるようにある集落の姿は、バイパスを突っ切って走っていたのでは決して見られない。
知らずにバイパスを通り過ぎてきたこのような集落は、これまでにも無数にあるだろうが、それぞれひとつひとつが似ているようで違う風情を持っているはずだ。

白馬からr31、r33を経由し混雑する長野市街へ。
この辺りからはすっかり新鮮味が無くなってしまうので、疲れてきたこともあり、R18でびゃっと新潟県境を目指す。
しかしその途中、北国街道を示す看板があったので、そちらへまたしても逸れてみた。

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野焼きの匂いがなんとも懐かしい。
今ではあまり褒められたことではない野焼きだが、どういうわけかこれほど秋の夕方を思い起こさせるものもない。

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実際に自分が小さい頃にこの匂いを秋の夕方に嗅いだ経験からそういうイメージが引き起こされるのか、それとも現実の経験とは別なところで学んだ情緒的なイメージなのか、今では判別がつかなくなっているが、とにかく懐かしい匂いだ。

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去年も今頃、似たような記事を書いているが、やはり秋は好きな季節だ。
ざっと250kmの行程なりけり。

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2008/09/16

やんごとなきかぶ

連休中、長岡市にある新潟県立近代美術館へ行ってきた。
企画展「国宝との出会い」をみて、国宝と出会ってしまおうという魂胆である。

新潟県では最近、大河ドラマのおかげで「ガクト謙信」が上越市に2年連続でやってきたり、直江兼続がにわかに脚光を浴びだしたりと、歴史とのゆかりの深さがアピールされているが、新潟県内の国宝は1点のみと、国宝とのゆかりは残念ながら深くはない。
その唯一の国宝は、火焔式土器。
其の地味なこと山の如し。
しかし!永禄3年の近衛前嗣の越後下向からおよそ450年のときを経て、平成20年、国宝たちがいま新潟に下ってくるのだ。
国宝は、土器ばかりの新潟なれど、なお京との縁は浅からざりけり。

有名どころとしては、僕らの世代では「足利尊氏像」として習った「騎馬武者像」なんかがあるが(このトップの画像)、僕が最も魅かれたのは公家列影図
平安後期の藤原忠通に始まり、平清盛、重盛父子など、中世初期までの摂政、関白、大臣などの高級官僚がズラっと57人描かれており、そのずーっと後の子孫には、現代の総理大臣なんかもいる。
ところで、ここに描かれているのはみんなエライ人たちばかりだから、みんな裾をエラそうに長々と引いた束帯という装束を着ているのだが、その束帯の袍(上着)の文様に、一部カブやダイコンが描かれている。
これはエキセントリック。
今で言えば歴代内閣総理大臣の肖像画で、モーニングや燕尾服の柄にカブやダイコンが描かれているのと同じ感じと言えようか。
表情や体格も一見同じようで、ヒゲのある人、太っている人、貧相な人、辛気臭い人、イケメン風、なよなよ風など、実は細かく描き分けられている。

「もー、あいつムカつくからカブで。」
「あー、もう何人も同じようなの描いてネタ尽きた。あとは野菜で描き分けよう!」

作者だってそれなりの身分のある人だったろうに、お茶目さんだ。
もしかしたら下書きでこっそり描いた悪戯だったかも知れないが、こうして後世白日の下に晒され、ブログネタにもされ、あの世で叱られているかも知れない。

「お前のせいでおれは〝かぶのおとど〟って言われたんだぞ!」
「ダイコンが大臣になった例はありません、って出世できなかったぞ!」
「彼女に普通の柄の袍もってないの?ださいよ。って言われたんだぞ!」
「危うくおれん家、〝蕪御門家〟になるとこだったんだぞ!」

今回はデジカメを持っていかなかったので、写真はありません。

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