梅雨の長雨では嫌にもなるが、この時期の、初夏の雰囲気を漂わせつつたまに降るしとしと雨は結構好きだ。
空気は澄んで、雨が降ったりやんだり、山には濃いガス。そんな風景が僕は好きなのだ。
雨といえば群馬県北部が似つかわしい。個人的に、これまでの経験上。
週末、土曜日の予報は完全に雨。
この雨を最大限に楽しむには群馬県北部に行くしかない。
…というわけで、早起きして、出発。
R17三国峠を越えて、群馬県に侵入。
予定通り、雨&霧。
これ以上ないくらいに湿っぽい天気だ。しめしめ。
みなかみ町に入ると、道の駅たくみの里というのを地図で見つけ寄ってみる。
かなり寂れた県道を行った所にあり、こんなところに道の駅を作っても…と思っていたら、予想に反して大賑わい。
三国街道の宿場の雰囲気を整備・復元し、馬込辺りをモデルにしている感じ。
ここは時間をかけてゆっくり楽しめそう。
けれど、今回は僕一人だし、雨も降っているのでさっと散歩しただけで後にする。
道の駅で殆どの人々は引き返すようで、その先のr53には誰も入ってこない。
辺りは相変わらずの濃霧。
こんなときに恐い話でも思い出すと、ちょっと嫌なくらいの雰囲気。
しかし、雨と霧は今回の阿房自動車最大のテーマであるから、我慢せねばならない。
腹が減ってきた。
お昼ごはんの時間だ。
お、ちょうど、、
こんなものがあったので、立ち寄って、いつもどおり弁当を買う。
さらに、最近近所では見かけなくなったコレも売っていたので、買わざるをえない。
今日のお昼ご飯は、えび天丼。
なんとナス入りである。えびは3尾。なんとも豪華。
これを、川原湯温泉駅の駐車場で人知れず食べる。
さて、ここ川原湯温泉は今日の目的地の一つでもある。
別に風呂に入りにきた訳でもないのだが、僕の北群馬雨の中イメージの中核をなす土地がここなのだ。
ま、単純に前回伊香保温泉に来たときに、雨のなかこの辺を通ったからというだけなんだけれど、ここは数年後、建設中の八ッ場ダムの湖底に沈む運命となっている。
そんなもの悲しい雰囲気と、雨の天気が一致して、僕に強く印象付けたのだと思う。
川原湯温泉には申し訳ないけど、僕の中ではそういうイメージなのだ。
クルマの外にでるのも躊躇ってしまうほど雨が本降りになってきたが、雨がよくてココに来たのに、雨が嫌で外に出ないというのは本末転倒も甚だしい。
なので、傘をさしてしばし散策。
雰囲気ある旧橋も、鄙びた温泉街も、みんな沈んでしまうらしい。
これも、いま流行のゆるキャラってやつ??
緊迫感に欠けているようですな。
雨に似つかわしい町並み。
わざわざ雨と霧の中ココまで来た甲斐があったというものだ。
着々と工事は進んでいる様子。
さっきのゆるキャラらしきものは、火を消しているんじゃなくて、お祭りの最中だったようだ(写真左真中上)。
ゆる、なんて言って失礼しました。
そういえば、ふた昔くらい前にはなぜか食事と盆栽、てな店ってあったなあ。
家族でそういう焼肉屋に行った記憶がかすかに残っている。
この川原湯温泉駅の雰囲気も好きだ。
国鉄時代の、いかにも駅って感じで。
観光地っぽく変にお城をイメージしました、とかではなく、駅の機能しかもたない、駅。
跨線橋の色もまたいいじゃないの。
最近こういうえきえきした駅はすっかり見なくなった気がする。
これらみーんな湖底に沈む。
けれど、だからといって当事者でない僕は「ダム反対!」なんて言えないし思わない。
生態系や環境への影響を憂慮!、もしない。
そんな大事なことを判断するには、僕はココの事情やダムというものについて無知すぎる。
風呂にも入らず、名物も食べず、ナス入りの天丼を食べて散歩をし、川原湯温泉を後にした。
さて、まだ先は長い。
遠くまで来たということは、遠くまで帰らなければならないのだ。
ここからは定番のR292草津・渋峠・志賀高原越えルート。
これからあの山岳道を越えなきゃいけないことを考えると、ちょっとひるむ。
やはり一人だと、この辺りから飽きてくる。
道の駅草津運動茶屋公園で見つけた古いポスター。
未・舗・装じゃーん!
ガス発生、停まると危険の場所をぐんぐん登ってゆくと、体調が悪くなってきた。
疲れがいっぺんに出てきた感じで、体中に潜んでいた悪い場所がみな一堂に会したよう。
こめかみの辺りが痛み、コンタクトレンズもゴロゴロして辛い。
やっぱり疲れ気味なときに無茶するとよくないんだな…。
前はもっと無茶できたような気がしないでもないんだけどなあ…。
滋賀から新潟まで、秀吉並みの大返しを一日でしたこともあったんだけどなあ…。
もう帰るの嫌になってきたなあ…、なんて弱気になってくる。
国道最高地点では、まあ一応記念撮影。
寒いのでさっさと撮って、さっさと出発。
折角遠くまで来たんだからもっとドライブを楽しめばよかったけれど、このときはそんな気になれなかった。
ところが、高度を下げるとだんだんと調子が戻ってきて、R18を上越へ向かう頃にはすっかり快復していた。
疲れていたところに、高いところへ登ったから一時的に症状が出たのかも知れない。
さて、上越に着き、ガソリンを入れようとスタンドを探すと、どこも長蛇の列。
そういえば、今日はどこのスタンドもそうだったなあ。
明日から6月、ガソリン再値上げのことを思い出す。
それを思い出すと、バカバカしくなり俄然入れたくなくなる。
これじゃあ駆け込みみたいじゃないか。
入れないで帰ろうかと思ったけれど、残量が少なかったので、結局入れて帰った。
今日一日、およそ360kmの行程だった。
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